【頭皮が泣いている】シャンプーの二度洗いは危険? パサパサ、薄毛、くせ毛が悪化するリスクも…。

頭皮や髪の毛がベタつく、汚れが気になる、さっぱりしない……などなどシャンプーの悩みは尽きないものです。
しかし、だからと言って一度のバスタイムで何度も何度もシャンプーを繰り返していませんか?
毎日のシャンプーのしすぎが返って頭皮や髪の毛を傷めてしまっているかもしれません。
正しいシャンプーのやり方を実践していきましょう。
シャンプー二度洗いはNG!
髪の毛を清潔にしたい気持ちはわかりますが、だからと言って無駄に二度シャンプーするのはおすすめできません。
何回までだったら良いの?(2回?3回?)と疑問に持つ方も多いと思いますが、そもそもシャンプーは一回の入浴につき1回までがベスト!
シャンプーの二度洗いがNGなのは次のような理由があるからです。
●薄毛・抜け毛
頭皮を洗いすぎると常在菌のバランスが崩れてしまうリスクがあります。
常在菌とは人間の体にもともと存在している微生物のことで、通常は害を与えることはありませんが、シャンプーのしすぎなどでこの常在菌のバランスが崩れると一部の菌が増殖してしまうことがあるのです。
こうした常在菌のバランスの乱れはフケやかゆみの原因につながります。
フケが出ると毛穴が詰まり、これによって髪の毛の成長に悪影響が現れ薄毛やとなってしまいます。
●ハリコシがなくなる
髪の洗いすぎによって頭皮や髪の毛そのものからも脂分が失われてしまうと、水分の蒸発を抑えていた被膜(その名も、キューティクル!)がなくなり乾燥が始まります。
その乾燥の悪影響で髪の毛は細くなり、ハリやコシはなくなっていきます。
●くせ毛・うねりが悪化
肌や髪は乾燥すると外部からの刺激に敏感になります。
するとダメージを受けやすくなり、髪や頭皮にはさまざまなトラブルが起こります。
くせ毛や髪のうねりもその1つ。
頭皮の乾燥によって髪にはくせやうねりは現れやすくなり、髪の毛そのものの乾燥によって悪化していきます。
二回洗いが髪と頭皮に悪い理由
なぜ、髪の毛の洗いすぎは頭皮や髪に良くないのでしょうか。
それにはちゃんとした理由があります。
人間の皮膚はどんな部分でも、洗いすぎると本来肌に必要な皮脂まで落としてしまいます。
それは頭皮も同じこと。
洗いすぎると頭皮を保護する皮脂まで落ちてしまい、肌バリア機能が衰えることとなります。
この肌バリア機能とは表皮の表面を覆うようにして存在しており、皮脂膜と水分を含んだ角質層からできています。
ごくごく薄い皮脂膜と角質層が、外部の刺激から肌を守っているのです。
つまり、髪の毛の洗いすぎによってこの肌バリア機能が低下すると頭皮も髪の乾燥し、外部からダメージを受けやすくなってしまうということ。
頭皮から潤いが失われると、そこで成長する髪もしだいに質が悪くなってしまいます。
また、洗いすぎによる乾燥は髪の水分量低下からキューティクルにもダメージを与えることとなり、ツヤの低下につながっていきます。
くせ毛も頭皮環境が一因と言われているため、髪の感想がくせ毛を悪化させてしまうことも。
さらに、シャンプー二度洗いによるすすぎ不足も懸念されます。
シャンプー剤をしっかりと落とさないと髪を洗ったあとの残存物が頭皮に悪影響を与えてしまうからです。
シャンプー二度洗いの場合にはすすぎも念入りに行わなければなりません。
頭皮がベタベタになる理由
頭皮からは常に皮脂が分泌されています。
この皮脂は肌バリア機能にとって必要不可欠なもので、頭皮の肌環境を維持する役目を担っています。
しかし何らかの原因で皮脂が過剰に分泌されてしまうと、頭皮にはさまざまなトラブルが現れます。
頭皮の皮脂が過剰に分泌されてしまう原因とはいったい何なのでしょうか?
①シャンプー
頭皮の皮脂の過剰分泌は、シャンプーが原因である可能性が高いと言われています。
高級アルコール系シャンプーの界面活性剤は洗浄力が強く、二度洗いした場合などは頭皮の皮脂を落とし過ぎてしまうリスクがあります。
勘違いされている場合が多いのが、高級アルコール系シャンプーの「高級」とはそもそも値段のことを言っているのではないということです。
高級アルコール系シャンプーの「高級」とは炭素の数が多いという意味。
少ないものだと「低級」、中くらいのものは「中級」と呼ばれています。
そのため高級アルコール系シャンプーはむしろリーズナブルで手頃な価格であることがほとんどです。
では、炭素の数が多いと何が違うのかと言うと、泡立ちが良く、シャンプーしたあとの爽快感があること。
その一方で洗浄力が強く、刺激が強いために肌が弱い方や敏感肌の方にはあまりおすすめすることはできません。
頭皮ケア=爽快感・洗浄力は間違いです。
頭皮をケアしたい場合には洗浄力のマイルドなアミノ酸系シャンプーに切り替えるのがベスト。
最初のうちは違和感があるかもしれませんが、徐々に皮脂が落ち着いてくるはずです。
②食生活
頭皮の皮脂の過剰な分泌は、油分を摂りすぎているなど食生活にも原因が。
頭皮の皮脂の過剰分泌を招く食べ物としては次のような食品が考えられます。
・スナック菓子
・チョコレート
・ケーキ
・揚げ物
・肉類
・ファーストフード
・インスタント食品
・アルコール類
こうした食品は一切食べてはいけないというわけではありません。
お酒が好きであったり、好物の食べ物であるなどの理由で食べ過ぎてしまうことが頭皮の皮脂の過剰分泌の原因につながります。
もしもこれらの食品の中に好きな物がある場合は、普段の食生活のバランスも考えて、程良く摂り入れることが大切です。
二度洗いを防ぐヘアケア方法
頭皮がベタつくときにはシャンプーの二度洗いをしたいときもあるでしょう。
ただ、二度洗いしてしまっては余計に頭皮に負担となってしまう場合も多いものです。
頭皮の皮脂や汚れが気になる際は、シャンプーの回数を増やすのではなく、シャンプーそのもののやり方を見直してみましょう。
正しいシャンプーをしていれば一度で頭皮のベタつきもさっぱりと洗い流すことができます。
①洗う前のブラッシング
シャンプーをする前に、髪のもつれを取るためにも必ずブラッシングをしましょう。
また、髪に付着したほこりや汚れは、実はブラッシングである程度落とすことができます。
事前にほこりや汚れを落としておくことで、このあと行うシャンプーの際の洗浄効果を上げることができるのです。
ブラッシングではヘアブラシ選びもポイント。
なるべく天然素材でできたものがおすすめです。
特に木材でできているブラシは静電気を起こしにくいため、キューティクルを傷つけることなく優しくブラッシングできるのでおすすめです。
②予洗い
シャンプーをするときに、いきなりシャンプー剤を髪につける方はいないでしょう。
どんな人でも必ず髪の毛を濡らしてからシャンプー剤をつけるはずです。
しかし”髪を濡らす”だけでは充分ではありません。
シャンプーをする際には「予洗い」がとても重要です。
皆さん、美容院でシャンプーしてもらうときのことを思い浮かべてみてください。
美容師さんはシャンプー剤を使う前、必ず髪の毛をお湯だけでしっかりと洗っていませんか?
頭皮の汚れの70~80%は、実はこの予洗いだけて取れると言われています。
予洗いは37~38度程度のややぬるめのお湯で行うのがベスト。
“髪を濡らす”だけではなく、3~5分かけてしっかりと髪の毛を洗いましょう。
ただし、シャンプー剤をつける前もつけた後も頭皮をゴシゴシこするのはやめましょう。
爪を立てて洗うももってのほかです。
地肌が傷んでフケやかゆみの原因になってしまいます。
頭皮は指の腹を使って、マッサージするような感覚で行うと汚れが浮き上がりやすくなり、血行も良くなって効果的です。
③よく泡立てる
シャンプーする際のシャンプー剤の目安は髪の長さによって変わります。
ショートヘアだとだいたい100円玉ぐらい、ロングヘアで500円玉ほどが適量となります。
さて、シャンプーを手に取ってそのまま地肌や髪につけている方も多いのではないでしょうか。
しかし地肌や髪にとってシャンプー剤を直接つける行為はストレスになってしまいます。
洗顔するときも体を洗うときも、洗顔料やボディソープは一旦泡立ててから顔や体につけるものですよね?
シャンプーの場合も全く同じで、シャンプー剤を手に取ったら一旦手のひらで泡立てて、それから頭皮や髪につけるようにしましょう。
こうすることで地肌や髪がシャンプー剤から受ける刺激を抑えることができます。
シャンプー剤を手のひらで泡立てたら、まずは耳の上あたり、頭の両サイドから髪を洗っていきましょう。頭皮の中でも頭の側面は薄毛や抜け毛の影響を受けにくいと言われており、シャンプー剤による負担にも比較的に強い傾向があります。
その次は後頭部を洗い、最後に頭頂部や生え際を洗っていきます。
特に頭頂部や生え際は外部からの刺激に弱い部分。
フケやかゆみ、薄毛や抜け毛の影響を受けやすい部分だと言われているので、優しく、しかし丁寧に洗っていきましょう。
油分の強い整髪料の落とし方
猫っ毛の人やくせ毛の人は、髪の毛をスタイリングするために油分の強い整髪料を使っている方もいるのではないでしょうか。
こうした油分の強い整髪料は、シャンプー剤だけでは落としにくいものです。
二度洗いしたところで油分が落ちるとも限りません。
そこでおすすめしたいのが、シャンプー前にトリートメントを使って整髪料を落とす方法です。
なぜならトリートメントには油分が含まれており、シャンプーで落とすよりも簡単に整髪料を落とすことができるからです。
予洗い後、シャンプーの前に1度トリートメントを髪の毛全体になじませ、そのあと洗い流してから改めてシャンプーします。
こうすることで二度洗いすることなく整髪料を落とすことができます。
また、整髪料を見直すという方法もあります。
「落としやすさ」で整髪料を選んでみるのも1つの手段です。
それでも、さっぱりしたいからシャンプーを二度洗いしたい! と言う方は、皮脂を落とし過ぎない、保湿成分の配合されたアミノ酸シャンプーを使うことをおすすめします。
まとめ
二度洗いする前に、正しいシャンプー剤の選び方とシャンプーの仕方を実践することで汚れが落ちやすくなります。
頭皮や髪の毛に負担をかけることなくしっかりと洗えるので、ぜひ身につけてみてください。
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